
皆様、こんにちは。株式会社JHS 専務/CFP®の木元です。
3回にわたってお届けしてきた「インフレ」をテーマにしたコラムも、今回が最終回です。 第1回では「止まらない値上げの背景」、第2回では「インフレがもたらす格差拡大のリスク」についてお話ししました。
「これから格差が広がっていくなんて、不安になるばかりだ」と思われたかもしれません。しかし、怖がる必要はありません。お金の仕組みを正しく知り、「今、具体的な対策(アクション)を起こすこと」ができれば、インフレからしっかりと家計を守ることは可能です。
最終回の今回は、CFP®の視点から、皆様に今すぐ実践していただきたい「3つの資産防衛術」をお伝えします。
防衛術①:「固定費」をスマートに見直し、家計の体力を高める
値上げに対抗しようとして、毎日の食費を10円、20円単位で切り詰める節約は、ストレスが溜まるばかりで長続きしません。真っ先に手をつけるべきは、一度見直せばずっと効果が続く「固定費の削減」です。
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通信費の点検:12月から一部キャリアで値上げもありますが、ご自身のデータ使用量に合ったプランや格安SIMへ見直すだけで、月数千円〜家族で1万円以上の節約になります。
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不要なサブスクの解約:使っていない月額サービスが引き落とされ続けていないか、クレジットカードの明細を一度チェックしてみましょう。
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保険の最適化:「なんとなく不安だから」と昔入ったままの保険はありませんか?日本の公的医療保険(高額療養費制度など)は非常に優秀です。過剰な民間保険を整理するだけで、毎月のキャッシュフロー(手元に残るお金)は大きく改善します。
防衛術②:お金にも働いてもらう(インフレに強い資産を持つ)
第2回でお話しした通り、資産のすべてを「銀行預金(現金)」で持っていると、インフレによって価値が目減りしてしまいます。
まずは、いざという時のための「生活防衛資金(生活費の半年〜1年分)」を預金でしっかり確保したうえで、しばらく使う予定のない余剰資金は、インフレや世界経済の成長に合わせて価値が育つ資産(株式や投資信託など)へ少しずつ移していくことが重要です。 現在は「新NISA」など、運用で得た利益に税金がかからない国の制度も整っています。月々数千円〜数万円の少額からでも、「お金にも働いてもらう仕組み」を作ることが、資産格差から抜け出す第一歩になります。
防衛術③:最大の資産である「自分自身(稼ぐ力・学ぶ力)」に投資する
そして、CFP®として、また一人の経営者として私が最も大切だと考えているのが、「自分自身の価値(人的資本)を高めること」です。
どれほど時代が変わり、物価が上がろうとも、世の中の課題に気づき、新しい価値を生み出せる人のところには必ず収入が集まります。そのために必要なのは、「常に学び続けること」です。 新しい技術や知識を学ぶこと、日々の仕事の中で「どうすればもっとお客様に喜ばれるか」「どこに不便があるか」を観察し、工夫すること。そうやって自分自身のスキルや知識に投資し続けることこそが、インフレに絶対に負けない最強の「資産防衛」になります。
おわりに:変化の時代を、知恵と行動で乗り越えよう
3回にわたり「インフレと資産防衛」についてお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか。
物価が上がる時代は、見方を変えれば「正しい知識を持って行動した人が報われる時代」でもあります。まずは今週末、ご自身のスマホ代や保険の明細を見直すことから始めてみませんか?
これからも「CFP®木元の経済ウォッチ」では、皆様の暮らしやビジネスに役立つお金・経済のヒントをわかりやすく発信していきます。次回のテーマもどうぞお楽しみに!
(文責:株式会社JHS 専務/CFP® 木元)